膝・股関節に関する手術に対しての疑問に専門医がお答えします。
Q1:変形性疾患で手術を適用する基準は?
A: QOLが著しく低下した場合。買い物行けない、トイレに歩いて行けないなど
Q2:OPEのリスクは?
A:感染症
心肺機能への影響(エコノミー症候群など)
膝関節の場合、術後正座ができなくなる。
Q3:OPEの成功率は?
A: 膝・股関節ともに99%と言われています。
Q4:現在の主流の手術法は?
A:少し前までは、できるだけ手術における挿入口(切り口)を小さくする方向であったが現在は、挿入口の大きさよりもしっかりと固定することを主眼に置いた手術技法が採用されている。
Q5:それらの手術法では、筋肉を切断するのか?
A:膝の場合:筋肉自体は切断しない。
筋肉と筋膜を割くように挿入していく。
股関節の場合:通常は切断しないが、まれに脱臼などの状態がある場合のみ
筋肉を切断することもある。
Q6:40-50代の比較的若年層のQOL的にはそれほどない問題はないが、もっと運動したいなどの要望に対しての手術の適応は?(術後にテニス、スキーがしたいなど)
A:術後より動くことができるようになります。よってテニス・ゴルフ・スキーなどできる人も少なくありません。
Q7:リハビリでいつから、どのくらいの期間必要か?
A:手術後翌日から、2-3ヶ月は必要である。
Q8:リハビリで重要なのは?
A:筋肉の弱化を防ぐこと、バランス良く強化すること。カイロプラクティックの治療で機能的な問題を取り除くことも効果的である。
(監修:聖路加国際病院 整形外科 副医長 辻壮市 医師)
*このQ&Aはあくまで、一般的な変形性疾患に関する見解ですので、ご自身の症状については担当医の先生にご相談されてください。